
ターボサーバー導入の経緯
MOやCDでデータのやりとりをしていた導入前
2002 年、同社では取り扱うデータ容量の増加に伴い、ファ イルサーバ拡張の検討に入りました。「今後の展開を考えて大 容量、かつ当初まだ走りがけだったインターネットに対応する サーバを探していた」(佐藤様)。 当時運用中のファイルサーバは単純なデータの保管場所であり、顧客からのデータ入稿やオフ輪センター(工場)へのデータ配送は、MO、CDなどの媒体を用いて行っていました。オペレータや営業の手間になるだけでなく、MOやCDも膨大な量になり、一般的なファイルサーバでの運用では限界に来ていました。
DTPアプリケーションの連携に強いサーバを探していた
数社の検討候補の中よりターボサーバーを選択された理由は「DTPを行う上で必須である、QuarkXpressやPhotoShop、Illustratorなどのアプリケーションや数十台にのぼるMac端末など制作環境との連携が強力だった事と、インターネット画面上でQuarkXpressやIllustratorなどドキュメントも全てプレビューイメージが閲覧できる事」(佐藤様)つまり従来のようにスキャナー課だけでなく、制作部も使えるファイルサーバは、メリットがあると考えていました。 ターボサーバーの導入に伴い、現在では顧客からのデータ入稿、DTP制作、製版工程、オフ輪センターへの校了データの受け渡しまで全工程でターボサーバーを中核としたワークフローを構築されております。
導入前の問題点とターボサーバーによる改善
出力時の画像すり替えミスがなくなった
当時の同社の制作・製版工程はPhotoshopから色分解出力用のDCSフォーマットを生成しQuarkXpressに貼り付けて出力するというものでした。その為、誤って低解像度のレイアウト画像のみが貼り付けられて出力されてしまうトラブルを招いていました。また実画像データを画像専用ファイルサーバで管理し、IllustratorやQuarkXpressといったドキュメントデータをMO、CDなどのメディアで別々で保管していた為、画像とドキュメントのリンク更新処理に膨大な手間がかかる、リンク更新処理のミスにより出力時に画像が抜ける、古い画像が出力されてしまうなどのトラブルも頻発しておりました。ターボサーバーは、実画像と完全にリンクするレイアウト用低解像度画像を自動生成し、画像とアプリケーションのリンクが容易にとれること、出力時に実画像へ自動ですり替えられることにより従来のワークフローの問題点を一挙に解決しました。
入稿日時に融通が利くと、大評判
また、インターネットによるデータの受け渡しに関して、最初は不慣れだったクライアントも次第に入稿やデータの追加処理依頼の際に、日時に融通が利き自分達の時間も有効に活用できるメリットを感じ、現在では殆どのクライアントとインターネットによるデータのやり取りを行っております。「営業の移動時間が大幅に短縮され、コスト削減に直結した」(森田様)
大容量アーカイブデータの流用
同社がメインに手掛ける通販カタログは、商品画像の点数が非常に多く、数年前の商品画像を利用する事もめずらしくありません。そのため、膨大な容量の商品画像データの中からすぐにデータを引き出して再利用する必要があります。現在ではテープチェンジャーに保管してあるデータと、既にチェンジャーから取り外されたデータも合わせると、既に約10TB近くのデータがターボサーバーに集中しておりますそれらのデータは、Webブラウザから必要な時にすぐに引き出せるシステムになっており、社内のデータ検索の時間も大幅に短縮されています。
オンラインデリバリーにおけるクライアントからの信頼
同社ではインターネットでのデータのやりとりにおけるセキュリティにも力を入れておられます。
佐藤様のアイディアで開発に至った、『One Time Password』は同社に対するクライアントからの信頼を更に強固なものにしました。『One Time Password』は固定のID/Passwordをクライアントに配布せず、アクセスした都度に登録されている申請者にランダムなID/PasswordがEメールにて発行されるというものです。(現在では、TSフレームワークのオプションとして、VPJが提供しています。)
最初は、「少し面倒に感じていた」というクライアントも慣れてくると次第に「千明社のサーバはセキュリティも充実している」という評価に転換したといいます。「現在では情報セキュリティ強化の時代の風潮の中で、ますますこのしくみが無くてはならないものになっています」(佐藤様)と高く評価を頂いております。
今後の展望
「実はターボサーバーの導入当初は、従来のMO、CDなどのメディアや人に依存したフローから、サーバをベースとする新しい制作ワークフローへの転換に戸惑いを感じたましたが、ある程度慣れてくると一気にワークフローの効率化を感じる程になった」(森田様)
。サーバ活用ルールの確立にも自信を持ってらっしゃいます。今後も印刷工程の入り口から出口まで一貫した営業展開を継続するためには、「ターボサーバーはなくてはならない業務の心臓部」(森田様)であるとのありがたいコメントも頂きました。
現在では全ての制作PCがターボサーバーの中にデータを保存してフルマウントアクセスにより制作業務を進めている為、必然的にターボサーバーにデータが集約されます。「今後は、万一のサーバシステムの障害時にも作業を止めない冗長化のしくみが必要」(佐藤様、森田様両様)は考えております。
株式会社 千明社
株式会社千明社は1950年に東京都千代田区で活版印刷業として設立以来、モノクロのオフセット製版を経て、業界でいち早く当時のコンピュータ製版、「トータルスキャナー」の導入に踏み切り、今日のカラー印刷の先駆けとして印刷品質の基礎を築かれました。
現在では、東京都北区上中里に本社と制作画像処理センターを、埼玉県幸手市にオフ輪センターを構え、企画・デザイン・撮影・画像処理から制作・製版・印刷・製本まで一貫した総合印刷業を手がけてらっしゃいます。
また、同社では今後の業界の方向性のキーワードをコンテンツデータであるとし、Webページ作成から映像データの取り扱いまで幅広く業務を展開されております。文字通り「千明社に依頼すれば何でもできる」と、クライアントからの信頼も大変厚く、半数以上の仕事は直接受注されております。
制作課
課長
森田 義明 様( 左)
スキャナー課
課長代理
佐藤 幸司 様( 右)
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