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Case Studies

導入事例

株式会社 ジャパン タイムズ

株式会社 ジャパン タイムズ
編集局
システム制作部 部長
永長 浩樹 様
株式会社 ジャパン タイムズ

多メディア時代における新聞ビジネスの新戦略

-WoodWing Enterprise により実現する新聞編集・制作業務の改善とクロスメディア展開-

新聞編集/ 制作システムの新時代

株式会社ジャパンタイムズは、同社が発行する英字新聞“The Japan Times” の次期編集・制作システムとしてWoodWing Enterprise を採用・導入しました。現在は、Adobe InDesign / InCopy をベースにしたWoodWingEnterprise を運用して日刊新聞である“The JapanTimes”の編集・制作を行っています。同社が、長年運用してきた新聞制作専用システムから WoodWing Enterprise への切り替えを決断した背景には同社のビジネスにおける明確な戦略がありました。

多メディア時代における新聞ビジネスの戦略とは?

「The Japan Times」は日本国内で発行する英字新聞です。100 年以上の歴史があり、数多くの読者に愛読して頂いています。しかしながら、今後の見通しを考えると、紙媒体の成長は非常に厳しいものになるでしょう。これからの“The JapanTimes” の成長を考えると紙媒体だけではなく、Web や電子新聞といった新たなターゲット層へと販売エリアを拡げてゆくべきだと思うのです。」(永長氏)

英字新聞として圧倒的なブランド力を持ち、数多くの読者に愛される“The JapanTimes”。そんな同誌も近年の“ 新聞不況”、“ 出版不況” とは無縁ではなく、市場の変化をひしひしと感じられていました。「こうした多媒体配信への対応には、短い時間で数多くのコンテンツを生み出す必要があります。しかしながら、当時運用していた新聞制作専用システムは数多くの制約があり、現場の創造性を阻害していました。また、完全に紙媒体の制作のみに特化しており、多メディアへのコンテンツ展開が困難でした。そのため、よりコンテンツを効率的に編集・制作し、シームレスに多メディアへ展開することが可能な新しいシステムへの切り替えが必要不可欠だと考えました。」(永長氏)

新聞制作専用システムの課題

同社がWoodWing Enterprise 導入前に運用していた新聞制作専用システムの最大の問題点は、そのクローズな仕様でした。
「専用システムのため、インターネットに端末を接続することが出来ませんでした。そのため、Web サイトの情報を取り込む場合は、インターネットに接続できるパソコンからファイルをUSB メモリにコピーし、さらにUSB から専用の3.5 インチのフロッピーディスクにもういちど情報をコピーする作業が必要でした。」(永長氏)
”The JapanTimes” は各通信会社や海外のメディアが提供する様々なニュースソースを利用する新聞です。また、近年はTwitter, Facebook に代表されるソーシャルサービスも重要な情報源です。これらインターネット上の情報をスムーズに取り込む仕組みがないのはクリエィティブな作業に影響してしまいます。 「新聞制作専用システムは、ファイルフォーマットが専用のものでした。そのため、紙媒体で使用したコンテンツの流用も一苦労がありました。当社では“TheJapanTimes” のオンライン版として“The JapanTimesOnline” を運営しており、紙媒体の新聞に使用したコンテンツを掲載します。しかし、専用のフォーマットで管理されているため、コンテンツをWeb へ流用するときは専用フォーマットからテキストを抜き出し、Web サイト用に加工する必要がありました。」(永長氏)

WoodWing Enterprise 選定のポイント

こうして同社は新しい新聞編集・制作システム導入の調査、検討に入りました。実は同社では以前より新聞編集・制作システムの調査を行っており、WoodWingEnterprise が最も同社の理想に近いシステムだと思っていたそうです。
「コンテンツを一元的に集約し、様々なメディアへ配信してゆくというWoodWing Enterprise のコンセプトは、まさに“The JapanTimes” が目指すものでした。まずはネットワーク上で編集者とサポートスタッフが平行して紙面制作を進めることが第一条件でした。全ての作業は定められたワークフロー上で行われているため作業ミスも少なく、各コンテンツのステータス管理が容易に行えるため、ペーパーだけでなくWeb をはじめとする多メディアへのコンテンツ配信も将来的には編集者からのボタン1つで可能になることでしょう。」(永長氏)
さらに、いくつかの他社システムとの比較・検討を行う中で、WoodWing Enterprise導入の決め手になったのは、タブレットデバイス向けのコンテンツ制作機能でした。「iPad の発売を契機にタブレットデバイス向けのコンテンツ配信が注目を集めており、当社も新しいメディアとして興味を持っていました。その時にWoodWingEnterprise は新聞制作と同じAdobe InDesign をベースにしたコンテンツ制作機能をすぐにサポートしたのです。将来、当社もタブレットデバイス向けの新聞発行を行う時期がくるでしょう。紙面制作と同じリソース、ノウハウでタブレットデバイス向けのコンテンツ配信が出来るWoodWing Enterprise のアドバンテージは我々にとって魅力的でした。最後に他の新聞システムと比較しても、結構リーズナブルですよ。」(永長氏)

WoodWing Enterprise のワークフロー

こうして同社はWoodWing Enterprise の採用を決定、新システムでの運用を開始しました。WoodWingEnteprise は各通信社が提供するニュース情報をインターネット経由で受取りコンテンツとして管理します。「従来は記事と写真がバラバラに管理されていました。しかし、WoodWing Enterprise ではこれらをまとめて管理できるため、かなり手間が省けるようになりました。」(永長氏)
紙面制作にあたっては、デスクがコンテンツステーションを使って素材の選定をしながらドシエ(フォルダーのようなもの)に登録していきます。登録された素材は進捗管理されており、その状況を確認しながら各編集者がInCopy を使って編集作業を行っていきます。その間にデスクがラフデザインを行い素材を制作部に送ります。制作部ではInDesign を利用して紙面レイアウトを完成させていきます。広告原稿も同じシステムを利用しているので効率的です。
「当社ではInCopy が非常に有効です。InDesign の弱点である文字編集機能が充実し、テキストのライティングに特化しているため、編集者は記事の内容、クオリティに集中して仕事が出来るようになったと思います。」(永長氏)
そして、進捗状況や紙面の内容はすべてWoodWingEnterprise の管理ソフトウェア“ContentStation” からプレビューで確認を行うことが可能です。「当社ではニューズルームのスタッフ一同が閲覧できる大きなモニタを設置し、紙面の進捗状況を表示しています。降版前にはスタッフがモニタ前に集まり進行状況や紙面内容を確認し合うなど情報共有が一気に進んでいます。また、無駄な校正紙は出さないようルールを定めてペーパーレスを推進しています。」(永長氏)
また、コンテンツはオープンフォーマットで管理されているため、Web サイトへ原稿や画像を流用するときは以前よりもスピーディーなコンテンツ活用が実現されていきます。

株式会社 ジャパン タイムズについて http://club.japantimes.co.jp/
株式会社ジャパンタイムズは、日本で最も歴史のある英字新聞社です。日刊紙“The Japan Times”、1 週間の内容をまとめた“The Japan TimesWeekly”、そして英語学習用の出版物として“ 週刊ST” を発行しています。“ALL THE NEWS WITHOUT FEAR OR FAVOR(厳正公正な報道)” をモットーに編集される“The Japan Times” の紙面は幅広く豊富な内容が特徴です。
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