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画像加工作業からの脱却!画像解析から補正までを自動化するツールとは?

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1. 画像加工の自動化とその重要性

画像加工作業は、クリエイティブ業界において重要な役割を果たしています。一般的には、Adobe Photoshopを利用し、目的に合わせた画像加工を施します。しかし、繊細で高度なスキルを要するこの作業は、時間とコストを多く消費することから、昨今ではその自動化が求められています。この記事では、なぜ画像加工の自動化が重要なのか、また、画像加工を自動化するにはどのような手法があるのかについて探っていきます。

1.1 精度と生産性の向上

画像加工の自動化の重要性の一つとして、精度と生産性の向上が挙げられます。商用素材や広告素材などを制作する際、素材の画像加工は非常に重要なプロセスとなります。しかし、手作業による画像加工は時間と労力を要し、また誤った色調整や不適切なトリミングなど、人為的なミスがないとは言えません。一方、自動化による画像加工はそれらの問題を解消します。
自動化ツールはプリセットされた設定に基づいて、一貫した品質の画像加工を提供します。人間が行う作業に比べて精度が高く、一度の操作で複数の画像を一貫した品質で加工することが可能なため、効率的に作業が進行します。これにより、デザイナーはより複雑で創造的なタスクに集中することができ、全体の作業生産性が向上します。

また、自動化ツールは繰り返し行われる作業を高速で行うことが可能で、これにより生産性がさらに向上します。例えば、一般的な画像加工作業であるリサイズやクロップ、色調整などを数百、数千の画像に対して一括で行うことが可能です。これにより、通常何時間もかかる作業を数分で終えることができます。
自動化による画像加工は、より高品質な出力と効率的な作業を実現し、全体の生産性と働き方の質を改善します。これらの理由から、画像加工の自動化は求められていますし、その重要性はこれからさらに増していくでしょう。

1.2 画像加工ニーズの増大と効率化の必要性

近年、ビジネスのデジタル化が急速に進行しています。特にインターネットの普及と共に、企業の多くがオンライン上の広告やWebサイト、SNSでのブランディングなど、デジタルマーケティングの重要性を認識し始めています。この中で、企業が競争力を保つためには、デジタルコンテンツの質と量を両立することが求められています。

その結果、画像加工のニーズは急速に増えてきました。商品の写真、広告バナー、SNS用のポスト画像など、企業活動をする上で高品質な画像が必要不可欠となっています。しかし、これらの画像加工作業はPhotoshopなどで1点1点、手作業で行うと非常に時間と手間が掛かります。さらに、自動化された画像加工プロセスは、品質向上やブランドイメージの統一性を保つ上でも重要です。一貫性のあるビジュアルを提供することで、ブランドの信頼性と認知度を向上させます。

以上のように、時間やコストの削減、ブランドイメージの向上など、画像加工の効率化は企業にとって多くのメリットをもたらします。これらの理由から、画像加工の効率化は今後もますます重要性を増していくことでしょう。次世代の画像加工に向けて、自動化ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

2. 画像加工の種類と自動化ツールの紹介

2.1クリエイティブ作業のリサイズとトリミング

クリエイティブ作業におけるリサイズとトリミングは、デザインの一部であり、作業者の生産性や効率を大きく左右します。これらの作業は、作成したデザインを目的に沿った大きさや形に調整するもので、手作業では時間と労力を消耗するものです。

まずリサイズについて説明しますと、これは作成した画像の大きさを変更する作業を指します。たとえば、ウェブサイトのデザイン用に作成した画像を、その後、SNSの投稿やパンフレットなど他のメディアに使いまわす際には、そのメディアに合ったサイズに変更する必要があります。

次にトリミングとは、画像の一部を切り取る作業を指します。全く同じ視点で撮影した画像でも、用途によって中心にくるべき主題は異なるかもしれません。そのため、元の画像から必要な部分だけを切り取り、不要な部分を省く作業が頻繁に行われます。例えば、商品撮影の際に背景と一緒に撮影した画像から商品部分だけを切り取って使うなどが挙げられます。

これらの作業を自動化することで、デザイン作業者はよりクリエイティブな業務に集中することができ、作業の効率化を実現します。さらに、自動化ツールは、作業者に代わって一定の品質を持つ画像加工を行うことができるため、作業の精度も向上します。

2.2 自動補正の恩恵

画像加工における自動補正は、色彩補正やコントラスト調整など、手間と時間を要する作業を自動で行うものです。近年は一般のユーザーがスナップ写真を簡単に、かつ高品質に補正できる機能として注目を浴びています。だからといってプロのデザイナーやフォトグラファーには無用なものかというと、決してそのようなことはありません。自動補正の恩恵には以下のようなものがあります。

まず、初心者でも簡単に画像加工ができる点です。もちろんプロならば、Phothoshoなどを使い細かい部分を調整して理想的な画像を作り上げることができますが、素人や初心者がそのような作業を行うとなるとハードルが高いため、自動補正は非常に有用といえます。
次に、大量の画像を一括で処理する際の効率化についてです。例えば、同じイベントの中で撮られた大量の写真を一括で補正したいときや、Eコマースサイトで展示する商品写真を一括で補正したいときなどに利用すると、大幅な時間短縮が可能です。

また、自動補正は機械学習によって進化し続けています。AIは大量のデータから学習を行い、その結果を基に最適な補正を提案します。これにより、従来の自動補正よりも高度な画像補正が可能となっています。

最後に、自動補正のソフトウェアは、ほとんどの場合で元の写真を破壊しないため、何度でも調整や再補正が可能という利点があります。

2.3 自動化を実現するツールとその特徴

画像加工の自動化を実現するためには、さまざまなツールが役立ちます。その中には、利便性と効率性を追求した高度なソフトウェアが含まれています。

GIMP(GNU Image Manipulation Program)のようなオープンソースの画像編集ソフトウェアでも一部の自動化機能を持っています。また、Adobe Photoshopなどの汎用の画像編集ソフトウェアは、バッチ処理という機能を通じて、多数の画像に対して一括で同一の処理を施すことができます。

自社の目的に合わせて、これらのツールを有効に活用することが出来ると思いますが、さらなる自動化を期待する企業に向けて、当社では、画像の解析・変換・品質チェックまでを自動化する画像処理ソリューション「Pixometry」(ピクソメトリー)を紹介しています。

「Pixometry」は画像を解析し、解析結果に基づいて画像の自動補正を行います。 補正前の画像は様々な情報をもとに解析され、「Pixometry」独自のアルゴリズムを用いて自動で画像補正処理が行われます。事前に画像を解析することにより一律の補正ではなく解析結果から計算された画像に適した補正を行えるため、品質・精度の高い画像処理が実現します。

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これらの処理は、ホットフォルダを利用し大量の画像データを一括で処理することができるため、作業者の手間を大幅に減らし、生産性を飛躍的に向上します。また一貫性のある作業を自動で行うため、一定のクオリティを保つことも容易になります。その他、Photoshopと連携した画像の承認/否認のワークフロー機能やInDesingからの画像抽出・変換など様々な機能を有しています。「Pixometry」にご興味ある方は、お気軽にVPJまでご相談ください。 さいごに、画像加工の自動化は企業の生産性向上や品質向上に大きく貢献しますが、自社の要件を満たすような画像処理が施されるかが一番重要なポイントです。「Pixometry」は、事前に無料でテストすることが可能ですので、画像加工の処理で課題を抱えている方は是非、お気軽にお試しください。

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