選手写真をAIで自動タグ付けする方法とは?スポーツ団体の写真管理・検索をAIで効率化

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スポーツ団体では、試合や練習、イベントなどを通じて大量の写真・動画が撮影されます。こうした写真を効率的に管理・活用する方法のひとつが、AIによる選手写真の自動タグ付けです。AIが写真に写っている選手を判別して選手名を自動で付与することで、「○○選手」と検索するだけで必要な写真をすばやく探せるようになります。

本コラムでは、選手写真をAIで自動タグ付けする仕組みやメリット、スポーツ団体における写真管理・活用の方法について、サンフレッチェ広島の実際の活用事例を交えて解説します。

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1. 選手写真のAI自動タグ付けとは?

選手写真のAI自動タグ付けとは、AIが写真に写っている選手を判別し、選手名などの情報をタグとして自動的に付与する仕組みです。

スポーツ団体では、1試合だけでも数多くの写真が撮影されます。その中から「○○選手が写っている写真」を探す場合、従来は担当者が写真を一枚ずつ確認したり、ファイル名やフォルダ、担当者の記憶などを頼りに探したりする必要がありました。

AIによる自動タグ付けを活用すれば、写真を登録した際にAIが写っている選手を判別し、「○○選手」といったタグを自動で付与できます。これにより、人手によるタグ付け作業を削減するとともに、選手名を検索するだけで必要な写真をすばやく見つけられる環境を構築できます。

1-1. AIは写真に写っている選手をどのように判別する?

AIによる選手の判別には、顔認証技術を活用できます。あらかじめ選手の顔の特徴をAIに学習させておき、新しく登録された写真に写っている人物と学習済みのデータを照合することで、該当する選手を判別します。

実際にサンフレッチェ広島では、トップチームの全選手・監督の顔の特徴をAIに学習させ、DAM(デジタルアセット管理)システム「CIERTO」に登録された写真をAIが解析し、該当する選手名を自動でタグ付けする運用を行っています。このように、AIによる選手タグ付けと写真管理の仕組みを組み合わせることで、大量の写真を「誰が写っているか」という情報から整理・検索できるようになります。

図版:図版:選手写真のAI自動タグ付けの仕組み

2. スポーツ団体で選手AIタグ付けが求められる理由

スポーツ団体では、試合だけでなく、練習、記者会見、イベント、ファンとの交流、スポンサー施策など、さまざまな場面で写真や動画が撮影されています。これらは公式WebサイトやSNS、メディアへの素材提供、スポンサー向けの企画などで活用される重要なコンテンツです。
一方、撮影する写真が増えるほど、「必要な写真を探す」「誰が写っているかを確認する」「写真を分類する」といった管理業務の負担も大きくなります。

2-1. 試合やイベントのたびに増え続ける大量の写真

スポーツの現場では、1試合だけでも数百枚に及ぶ写真が撮影されることがあります。シーズンを通して蓄積される写真は膨大になり、過去シーズンの試合や練習、イベントなどまで含めると、その数は増え続けていきます。写真がフォルダやファイルサーバーなどに保存されていても、「いつ撮影されたか」「どの試合か」といった情報だけでは、特定の選手が写っている写真をすぐに見つけることは簡単ではありません。

2-2. 「誰が写っているか」の整理を人手で行うには限界がある

選手名から写真を検索できるようにするには、それぞれの写真に「誰が写っているか」という情報を付けておく必要があります。しかし、大量の写真を一枚ずつ確認し、「○○選手」「△△選手」と人手でタグ付けするには多くの時間がかかります。複数の選手が写っている写真では、それぞれの選手を確認する必要があり、写真が増えるほど担当者の負担も大きくなります。

その結果、十分な整理ができないまま写真が蓄積され、「写真はあるはずなのに、必要なときに見つからない」という状況につながります。

2-3. 写真を「探す時間」がコンテンツ活用のスピードを妨げる

スポーツ団体にとって、写真は保管するだけではなく、タイムリーに活用することが重要です。試合直後のSNS投稿やWebサイトの更新、メディアからの写真提供依頼、スポンサー向けの企画などでは、「今すぐこの選手の写真が欲しい」という場面も少なくありません。必要な写真を探すために多くの時間を費やしていると、本来注力すべき情報発信やコンテンツ制作にも影響します。

そのため、大量の写真を単に保存するだけではなく、「誰が写っているか」を自動的に整理し、必要な写真をすぐに検索・活用できる環境が求められています。

3. 選手写真をAIで自動タグ付けすると何ができる?

選手AIタグ付けを活用すると、写真に写っている選手を自動で判別・整理できるだけでなく、蓄積された大量の写真を選手名から検索し、必要な場面ですぐに活用できるようになります。

3-1. 複数の選手が写った写真にも自動でタグ付けできる

スポーツの試合写真では、一枚の写真に複数の選手が写ることも少なくありません。AIによる顔認証を活用することで、写真に写っている複数の人物を判別し、それぞれの選手名をタグとして付与できます。例えば、「○○選手」と検索すれば、その選手が単独で写っている写真だけでなく、他の選手と一緒に写っている写真も検索対象にできます。

3-2. 過去に撮影した大量の写真にもAIタグ付けできる

AIタグ付けは、新しく撮影した写真だけでなく、過去に蓄積された写真の整理にも活用できます。長年活動しているスポーツ団体では、過去の試合やイベント、歴代選手などの写真も重要な資産です。こうした写真を選手名から検索できるようになれば、周年企画や過去の名場面を振り返るコンテンツなどへの再活用にもつながります。

3-3. AIによる選手認識の精度はどのくらい?

AIによる顔認証では、学習した選手の顔の特徴と写真に写っている人物を照合して選手を判別します。ただし、撮影条件や人物の写り方などによって認識結果は変わるため、AIによる判別が常に100%正確とは限りません。そのため、AIの確信度が一定の基準に満たない場合にはタグを付与しないなど、誤った情報を残さないための仕組みや運用設計も重要です。

3-4. 選手名から必要な写真をすばやく検索・活用できる

AIによって選手名がタグ付けされることで、「○○選手」と検索するだけで、その選手が写っている写真を横断的に探せるようになります。例えば、試合直後のSNS投稿、公式Webサイトの記事制作、メディアへの写真提供、スポンサー向けの企画など、特定の選手の写真がすぐに必要になる場面で活用できます。

大量の写真をフォルダから一枚ずつ探すのではなく、「選手名から探す」ことで、写真を探す時間を減らし、コンテンツを活用する時間を増やすことができます。

4. 実際の活用事例|サンフレッチェ広島の選手AIタグ付け

実際にAIを活用した選手写真の自動タグ付けを導入しているのが、Jリーグのサンフレッチェ広島です。サンフレッチェ広島では、まずDAM「CIERTO」を導入してクラブが保有する写真・映像を一元管理。その基盤の上にAI顔認証による選手の自動タグ付けを導入し、写真を「保管する」だけでなく、必要な写真をすばやく「探して活用できる」環境を構築しています。

<サンフレッチェ広島のAIタグ付け活用>

  • 対象:トップチームの全選手・監督
  • 複数選手:一枚の写真に写る複数選手をそれぞれ判定
  • 過去写真:蓄積された写真への選手タグ付与を実施
  • 新規写真:CIERTOへの登録後、最短数分で自動タグ付け
  • 精度検証:実際の試合写真による検証で、別選手・観客への誤ったタグ付けはゼロ

4-1. 撮影者ごとに分散していた写真・映像をDAMで一元管理

サンフレッチェ広島では、クラブが保有する写真・映像が撮影者ごとに分散し、必要な素材の探索や権利・利用範囲の確認、部署間・社外との受け渡しなどに時間がかかることが課題となっていました。

そこでCIERTOを導入し、分散していた写真・映像をクラブ公式の単一基盤へ集約。試合日や対戦相手、カテゴリーなどの情報による横断検索や、部署・パートナーごとの権限・配信管理など、写真・映像を継続的に活用するための管理基盤を構築しました。

4-2. 一元管理の次の課題となった「誰が写っているか」の整理

写真・映像を一元管理できるようになった一方、1試合で数百枚にも及ぶ写真の中から「どの選手が写っているのか」を整理する作業は、担当者の手作業や記憶に頼っていました。そこで、トップチームの全選手・監督の顔の特徴をAIに学習させ、CIERTOに登録された写真を解析して該当する選手名を自動でタグ付けする仕組みを導入しました。

一枚に複数の選手が写っている場合もそれぞれを判別してタグ付けし、過去に蓄積された写真にも選手タグを付与。新たにCIERTOへ登録された写真についても、最短数分で自動的にタグが付与される運用となっています。

4-3. 選手写真の探索時間を「数分から数秒」へ

AIによる自動タグ付けによって、「○○選手」と検索するだけで、その選手が写っている写真を横断的に探せるようになります。サンフレッチェ広島では、特定の選手の写真を探す作業を数分から数秒へ短縮。SNSやオウンドメディアでの情報発信、報道機関への写真提供、スポンサー・パートナー向け企画、周年・レガシー企画などでの活用が期待されています。

4-4. AIとDAMの組み合わせで「探す」から「活かす」へ

サンフレッチェ広島の事例でポイントとなるのは、AIによるタグ付けだけを単独で導入したのではなく、まずDAMによって写真・映像を一元管理する基盤を整え、その上にAIを組み合わせていることです。

  1. 写真・映像をDAMに集約する
  2. AIが「誰が写っているか」を自動で整理する
  3. 選手名から必要な写真を検索する
  4. SNS・Web・メディア・スポンサー施策などで活用する

という流れを構築することで、大量に蓄積される写真・映像を、単に保管するデータではなく、継続的に活用できるコンテンツ資産へと変えていくことができます。

関連情報:【サンフレッチェ広島、AI顔認証による選手写真の自動タグ付けを本格稼働】

5. サッカーだけではない|さまざまなスポーツ団体でのAIタグ付け活用

選手写真のAIタグ付けは、サッカーに限らず、選手や競技関係者の写真を数多く保有するさまざまなスポーツ団体で活用が考えられます。

5-1. 野球・バスケットボールなどチームスポーツでの活用

野球やバスケットボールなどでは、試合だけでなく、練習、記者会見、ファンイベント、スポンサーイベントなどでも多くの選手写真が撮影されます。AIで選手名をタグ付けしておけば、広報やSNSの担当者が特定の選手の写真を必要とした際に、撮影日や保存場所を問わず選手名から探しやすくなります。

過去シーズンの写真も検索できれば、記録達成時の企画や選手の振り返り、周年コンテンツなどへの活用も考えられます。

5-2. バドミントン・テニスなど個人競技での活用

バドミントンやテニスなどの個人競技でも、大会やイベントを通じて選手ごとに多くの写真が蓄積されます。競技団体やチームが複数の所属選手の写真を管理している場合、AIで選手名をタグ付けすることで、大会や撮影日などに加えて「選手」という軸から写真を検索できます。大会結果の発信や選手紹介、SNS投稿、メディアへの素材提供などで、目的の写真へアクセスしやすくなります。

5-3. 相撲など長年にわたり写真を蓄積する競技での活用

長い歴史を持つ競技や団体では、現在の選手だけでなく、過去の選手や大会、イベントなどの写真も重要な資産になります。例えば相撲では、力士の取組や巡業、イベントなど、長年にわたって蓄積される写真を力士名から検索できるようにすることで、過去の写真を探しやすくなります。WebサイトやSNSだけでなく、周年企画や歴史を振り返るコンテンツ、出版物など、過去の写真資産を再活用する機会も広がります。

このように、大量の選手写真を保有し、「探す・整理する・活用する」ことに課題を抱えているスポーツ団体であれば、競技を問わずAIタグ付けの活用を検討できます。

6. AIタグ付けとDAMを組み合わせるメリット

AIによる選手の自動タグ付けを活用すれば、大量の写真を「誰が写っているか」という情報から整理し、選手名で検索できるようになります。一方、スポーツ団体が写真・動画を継続的に活用していくためには、AIによるタグ付けだけでなく、コンテンツそのものを適切に管理する仕組みも必要です。

そこで重要になるのが、DAM(デジタルアセット管理)です。

6-1. AIタグ付けだけでは写真・動画の管理は完結しない

実際の写真・動画管理では、「誰が写っているか」以外にもさまざまな情報を管理する必要があります。例えば、試合日や大会名、対戦相手、撮影者といった情報に加え、「誰が利用できるのか」「社外に共有してよいのか」「どのような用途で利用できるのか」といった情報です。

AIで選手名をタグ付けしても、写真が複数のフォルダやストレージに分散したままでは、組織全体で効率的に検索・活用することは難しくなります。

6-2. DAMで写真・動画を「管理できる状態」にする

DAMとは、写真や動画、制作データなどのデジタルコンテンツを一元的に管理するためのシステムです。

スポーツ団体でDAMを活用することで、試合、練習、イベントなどで撮影された写真・動画をひとつの環境に集約し、試合日や選手名、カテゴリーなど、さまざまな条件から検索できるようになります。さらに、利用者ごとのアクセス権限や共有範囲なども管理することで、必要な人が必要な素材を安全かつスムーズに利用できる環境を整えられます。

6-3. DAM×AIで写真・動画を「探せる・活かせる状態」にする

DAMに写真・動画を集約したうえでAIタグ付けを組み合わせることで、コンテンツ管理と検索の両方を効率化できます。

■ DAMで写真・動画を「管理できる状態」にし、AIで「探せる状態」にする。

例えば、DAMに試合日や対戦相手などの情報を登録し、さらにAIが選手名を自動でタグ付けすれば、「○○選手 × ○年○月の試合」といった複数の条件を組み合わせて必要な写真を絞り込むことも可能になります。

AIタグ付けの目的は、写真を自動で整理することだけではありません。大量に蓄積された写真・動画を必要なときにすぐ見つけ、より多くの場面で活用できる状態をつくることが、AIとDAMを組み合わせる大きなメリットです。

図版:DAM×AIで、選手写真を「管理」から「活用」へ

7. DAM「CIERTO」でスポーツ団体の写真・動画管理を効率化

DAM「CIERTO(シエルト)」では、試合や練習、イベントなどで撮影された写真・動画を一元管理し、AIを活用した検索・タグ付けと組み合わせることで、コンテンツの管理から活用までを効率化できます。

7-1. 写真・動画の一元管理からAI検索・共有・活用まで

CIERTOに写真・動画を集約することで、ファイルサーバーや担当者ごとのフォルダなどに分散していたコンテンツを一元管理できます。試合日や大会名、対戦相手、選手名などの情報から検索できるほか、AIによる選手の自動タグ付けを活用することで、「○○選手が写っている写真」といった条件から目的の素材をすばやく探すことができます。

また、利用者ごとのアクセス権限の設定や外部関係者への素材共有などにも対応。広報やマーケティングでの利用から、メディア、スポンサー、制作会社などへの写真・動画の提供まで、コンテンツを安全かつスムーズに活用できる環境を構築します。

集める → 管理する → AIで整理する → 探す → 共有する → 活用する

という一連の流れを整えることで、日々生み出される写真・動画を単に保管するデータではなく、継続的に活用できるコンテンツ資産へと変えていくことができます。

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8. 選手AIタグ付けに関するよくある質問

8-1. 複数の選手が写っている写真にもAIでタグ付けできますか?

はい。AIで写真に写っている複数の人物を判別し、それぞれに該当する選手名をタグとして付与できます。サンフレッチェ広島でも、複数選手が写る写真への自動タグ付けが行われています。

8-2. 過去に撮影した選手写真にもAIタグ付けできますか?

はい。新しく登録する写真だけでなく、すでに蓄積されている過去の写真にも活用できます。過去写真を選手名から検索できるようにすることで、周年企画や過去の名場面を振り返るコンテンツなどへの再活用にもつながります。

8-3. AIが間違った選手名をタグ付けすることはありませんか?

AIによる判別が常に100%正確とは限りません。そのため、確信度が一定の基準に満たない場合にはタグを付与しないなど、誤った情報を残さないための設計が重要です。

8-4. サッカー以外のスポーツでもAIタグ付けを活用できますか?

選手写真のAIタグ付けはサッカーに限定された仕組みではありません。野球、バスケットボール、バドミントン、テニス、相撲など、選手写真を大量に保有するさまざまなスポーツ団体で活用が考えられます。

8-5. AIタグ付けとDAMの違いは何ですか?

AIタグ付けは、写真を解析して「誰が写っているか」などの情報を自動で付与する仕組みです。一方、DAMは写真や動画などを一元管理し、検索・権限管理・共有・活用までを支えるシステムです。
両者を組み合わせることで、DAMで写真・動画を「管理できる状態」にし、AIで「探せる状態」にすることができます。

8-6. 選手の顔情報や写真データはどのように管理されますか?

顔認証を利用する場合は、顔情報や写真データを適切に管理することが重要です。
サンフレッチェ広島の事例では、選手の顔情報および写真データはクラブが管理するシステムの範囲内でのみ利用し、第三者には提供しない運用としています。

9. まとめ|AIで選手写真を「探せる資産」へ

スポーツ団体では、試合や練習、イベントなどを通じて大量の写真・動画が日々蓄積されています。AIによる選手の自動タグ付けを活用することで、「誰が写っているか」を自動で整理し、選手名から必要な写真をすばやく検索できるようになります。さらにDAMと組み合わせることで、写真・動画の一元管理から検索、共有、活用までを効率化できます。

DAM「CIERTO」では、写真・動画を「管理できる状態」にし、AIによって「探せる・活かせる状態」にすることで、スポーツ団体のコンテンツ活用を支援します。

写真・動画の一元管理から、AIによる選手タグ付け・検索・共有まで。スポーツ団体のコンテンツ管理・活用をCIERTOで効率化します。デモンストレーションで詳しく紹介も可能ですので、お気軽にご相談ください。

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執筆者情報

ビジュアル・プロセッシング・ジャパン編集部です。マーケティングや商品、コンテンツ管理業務の効率化等について詳しく解説します。

【株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン について】
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