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InDesignプレビューの有効性とは?業務効率化に直結する活用術

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本コラムでは、Adobe社のDTPソフトウェアであるInDesingのプレビュー表示にフォーカスして業務効率化に繋がる活用術を紹介していきます。InDesignは、「ページもの」と呼ばれるような冊子やカタログなど複数ページの印刷物をレイアウトするのに欠かせないアプリケーションです。InDesignを使用する方は、主にクリエイティブ業務に関わる方で専門知識を有しているため、InDesignを便利に使うためのコツや裏ワザをまとめたコラムはいくつかあります。しかし、今回コラムで紹介する内容は、マーケティング部門の方やカタログの校正を担当する方など、自分でInDesignを使用することはないが、日常的に制作会社やデザイナーとやり取りをする方に向けて、業務効率化に繋がる活用術をご紹介していきます。

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1.コンテンツ制作におけるInDesignプレビューの重要性

InDesignは、冊子やカタログの制作を担当するデザイナーやオペレーターが使用するものになります。一方で、販売促進部やマーケティング部は、制作作業は行わないためInDesignを使用することはありませんが、制作データを確認し、初稿、再校、三校と校正作業を繰り返し、時間をかけて校了まで進めていくプロセスがございます。このプロセスでは、関わる関係者も多いことから余剰作業や待機時間が多く発生し、生産性の低下を招いています。
まず、販促部の方々は自分のPCにInDesignがインストールされていないケースがほとんどで、InDesinデータを確認することができません。InDesignデータを確認するためには、InDesignをインストールした専用の端末を用意するか、都度PDFに書き出してもらい確認するか、どちらかのケースになります。また、校正作業が繰り返されるたびにこの作業が発生するため、制作物の量と校正回数が多ければ多いほど、制作データの確認に膨大な時間が割かれているのが現状です。
InDesignで作成した制作データを販促部の方が簡単に確認できるだけで、作業効率は大幅に向上するでしょう。ここで重要になるのが、InDesignのプレビュー機能になります。

2.DAM(デジタルアセットマネジメント)とInDesignプレビュー

DAM(デジタルアセットマネジメント)についての詳細は、何度かコラムで紹介しておりますので、詳しくはこちら(デジタルアセット管理(DAM)の重要性とは?ビジネスメリットの解説)を参考にしてください。DAMも海外製から国内製まで様々なDAMがありますが、InDesignデータを自動的にプレビュー表示してくれる機能を有しているDAMもあります。当社で提案しているDAMソリューション「CIERTO」についても、もちろんInDesingプレビュー機能がございます。

DAMは、カタログや冊子はもちろん、WEBやEC用コンテンツ、動画など販促物で使用する様々なコンテンツを一元的に管理します。完成したデータの管理はもちろん、制作進行中のデータに関しても、販促部や制作プロダクション、広告代理店など様々な関係者が関わり、DAMを中核にしたコンテンツ制作が行われます。DAMに登録されたInDesignデータがオンラインでプレビュー表示できるということは、InDesignを使用しない販促部の方も汎用のブラウザでリアルタイムにInDesignデータを確認することが可能となります。これにより、これまで発生していたPDF書き出し作業や専用端末へのデータ登録など、余剰業務を大幅に削減することが可能になります。

3.InDesignのさらなる便利機能を活用した業務効率化

当社で提案しているDAMソリューション「CIERTO」は、InDesignとの親和性が高く、プレビュー表示以外にも様々な便利機能がございます。これらの機能により、さらなる業務効率化・生産性向上を支援します。

・コメント・注釈指示機能
InDesingデータに限った機能ではないですが、CIERTOはデータに対する注釈機能があります。InDesignデータのプレビューを確認しながら、制作会社に対して修正指示を行うことが可能です。また、画像の差し替え依頼があれば、注釈に対して差し替え画像を添付し指示することも可能です。

・InDesignデータのバージョン管理
制作・校正を繰り返す中で、制作データは常に最新版に更新されます。制作データをCIERTOに登録すると自動的にバージョン管理が行われるため、制作履歴を残すことが可能です。誤って修正してしまった場合には、修正前のバージョンに戻すことも可能です。

・InDesignと素材画像のリンク機能
InDesignは、ページレイアウトを作成する際にイラストレーターなどの画像を配置してレイアウトします。CIERTOでは、InDesignと素材画像のリンク情報を保持しているため、InDesignに貼られている素材画像を全て表示することが可能になります。レイアウトと素材画像で相互に連携がとれているため、素材画像から見たときにどのInDesignデータで使われているかも把握することが可能です。

・InDesign素材データの変換&一括収集
InDesignに貼られているリンク画像は、IllustratorやPhotoshopなど印刷用のフォーマットになっております。InDesignで使われている画像をWEB用途で利用したいというケースがありますが、CIERTOでは印刷用画像をWEB用画像に簡単に変換して再利用することができます。また、1点1点の変換ではなく、InDesignにリンクされている画像を一括で収集し、まとめてWEB用に変換することも可能です。

このようにDAMを活用することで、カタログや冊子の制作工程における効率化だけでなく、紙以外の媒体に向けた再利用においても効率化を実現することが可能になります。

4.まとめ

カタログや冊子など年間で多くの制作物を発行している会社の販促部では、制作会社や広告代理店、画像加工会社などと頻繁にやり取りが発生しております。関係者も多い分、余剰業務や待機時間も多く、制作期間の長期化や生産性の低下を招いております。これらを解決するためのソリューションとして、デジタルアセット管理(DAM)が非常に有効です。本コラムでは、InDesignに特化した機能を中心に紹介しましたが、ほかにも制作業務を支援する様々な機能がございます。
ご興味ある方は、ぜひ製品サイトや他のコラム記事を参考にしてみてください。
最終更新日: 2024-09-19 at 16:59
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執筆者情報

ビジュアル・プロセッシング・ジャパン編集部です。マーケティングや商品、コンテンツ管理業務の効率化等について詳しく解説します。

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デジタルアセットマネジメント(DAM)を中核に、多様化するメディア(媒体)・コンテンツの制作・管理・配信環境を支援するITソリューションをご提案しています。