1.1 広報・マーケティング活動における動画の役割

広報・マーケティング活動とは、企業の魅力や情報を一般の人々やターゲットとなる顧客に発信することを目的として行われる活動です。これらの情報発信には、記者会見の開催やリリースの発行、ウェブサイト上での情報提供など様々な手段がありますが、その中でも「動画」は非常に重要な役割を果たすツールとなっています。
動画の最も大きな特徴は、他の多くのメディアでは伝えることの難しい「視覚情報」をリアルタイムで伝えられるという点です。静止画では伝えることのできない動きや、文章では表現することの難しい雰囲気や感情を伝えることが可能になります。これにより、よりリアルで鮮やかな情報発信が可能となり、企業の魅力や情報を訴求する力が格段に上がります。
また、動画はSNSなどのプラットフォームでシェアしやすいメディアとしても知られています。一度、動画を公開すれば、視聴者自身がその動画をSNS上でシェアしてくれることで、さらに広範囲に企業の情報が広がる可能性を秘めています。
広報・マーケティング活動において動画はその情報伝達力と拡散力から、非常に有効なメディアと言えるでしょう。今後ますます進化を遂げる動画技術を上手く活用して、効果的な広報・マーケティング活動を展開していきましょう。

1.2 SNSにおける動画コンテンツの可能性

SNSの進化に伴い、動画マーケティングの可能性はますます広がっています。企業はSNSプラットフォームを最大限に活用し、効果的な動画コンテンツを配信することでマーケティング戦略を強化し、競争力を高めることができます。具体的には、以下のような利点があります。

高いエンゲージメント率：
動画コンテンツは視覚と聴覚の両方に訴えかけるため、テキストや静止画よりも高いエンゲージメント率を誇ります。特に、短時間で視聴者の注意を引きつけることができる短編動画は、SNSでのシェアやコメント、いいねなどの反応を促進します。例えば、InstagramのリールやTikTokのショートビデオは、簡単に拡散され、広範囲にわたるオーディエンスにリーチすることが可能です。

ブランドの認知度向上：
動画はブランドのストーリーを伝えるのに最適なフォーマットです。視覚的な要素を活用することで、ブランドのメッセージや価値観を視覚的に訴求し、視聴者に強い印象を残すことができます。企業は製品紹介やユーザーストーリー、企業文化を紹介する動画を通じて、ブランドの認知度を効果的に高めることができます。

ターゲティングとパーソナライゼーション：
SNSプラットフォームは詳細なユーザーデータを活用し、ターゲティング広告を実施するための豊富なオプションを提供しています。動画広告は、このターゲティング機能と組み合わせることで、特定の興味や行動を持つユーザーに対して効果的にリーチすることができます。また、パーソナライズされたコンテンツを作成することで、視聴者にとって関連性の高い情報を提供し、エンゲージメントをさらに高めることができます。

視聴データの活用：
SNSは、動画の視聴データを詳細に追跡する機能を備えています。再生回数、視聴時間、視聴完了率、エンゲージメント率などのデータを分析することで、マーケティングキャンペーンの効果を測定し、最適化することが可能です。このデータを活用して、どのコンテンツが最も効果的であるかを特定し、次の動画制作に反映させることで、継続的にパフォーマンスを向上させることができます。

インフルエンサーマーケティングとの相性：
SNSプラットフォームは、インフルエンサーとのコラボレーションを通じて、さらに強力な動画マーケティングを展開する場としても活用されています。インフルエンサーの持つフォロワーベースと信頼性を利用することで、ブランドメッセージをより広範囲に、そして信頼性を持って伝えることができます。例えば、YouTubeやInstagramで人気のインフルエンサーを起用したプロモーション動画は、高い視聴率とエンゲージメントを期待できます。

広報・マーケティング活動における動画コンテンツの重要性が増す中で、制作される動画コンテンツの量も比例する形で増加しています。効果的な動画マーケティングを実現するためには、単に魅力的な動画を作成するだけでなく、それを適切に管理することが不可欠です。動画コンテンツの管理には、体系化された構成、検索、共有、分析などが含まれます。これにより、マーケティングチームは必要な動画を迅速に活用し、キャンペーンの効果を最大化することができます。ここでは、動画コンテンツ管理における課題と動画管理に最適なクラウドサービスを紹介します。

2.1 動画管理における課題とは

動画コンテンツを広報・マーケティング活動で活用する際、管理面で大きな課題があります。特に大容量の動画コンテンツの管理には、特有の苦労や問題点が多く存在します。
まず、一つ目の課題は「収集と整理」です。動画コンテンツは他のテキストや静止画などと比べてデータ量が大きく、様々な種類の動画フォーマットが存在します。これらの差異を含めて、効率的に収集・整理することは非常に困難です。 次に挙げられる課題は「検索と閲覧」の難しさです。動画コンテンツはテキストデータと違い、中身をすぐに確認することが難しいため、適切なタグ付けや説明文が必須となります。しかし、これらの情報付与も煩雑な作業であり、またその結果により検索結果の質も左右されます。
そして、最後の課題は「セキュリティと利益保護」です。高品質な動画コンテンツは企業の重要な財産ともなります。その漏洩は重大な損害を与えますし、コンテンツの著作権問題も重要な考慮事項です。
以上が、広報・マーケティング活動における動画管理の主な課題点です。これらの課題を解決することが、広報・マーケティング動画活用の成功に欠かせません。

2.2 最適な動画管理のためのクラウドサービス

当社では、大容量の動画コンテンツの管理を最適化するクラウドソリューション「CIERTO」(シエルト) を提案しています。広報・マーケティング担当者にとって、理想的な動画管理を実現することで競争力を高め、マーケティング効果を最大限に引き出します。ここからは、「CIERTO」が提供する動画管理機能についてくわしく紹介します。

＜CIERTOによる動画機能の紹介＞

柔軟なメタデータ管理：
CIERTOでは、動画データに対して自由にメタデータを付与して管理することが可能です。これにより、目的の動画データを即座に検索し見つけ出すことが可能です。

ストーリーボード表示
ストーリーボードパネルから動画を再生することなくコマ単位で動画の内容を確認することが可能です。1秒単位から数分単位でのコマ表示など動画の長さに応じて設定可能です。

豊富な検索機能
メタデータでの検索はもちろん、フォーマットやシーンを指定した検索、字幕をもとにした検索など様々な検索機能を備えています。

トランスコード、シーン切り出し（秒間指定）
CIERTOでは簡易的な動画編集も可能です。動画の一部のシーンを切り出し、切り出した部分のみをトランスコード変換し多目的に活用することが可能です。

動画シーンのキャプチャー
動画の１シーンを静止画としてキャプチャーを撮ることが可能です。企画書や資料などに利用したい場合に活用することが可能です。

秒間指定での注釈コメント、ファイルのバージョン管理
動画の制作工程で利用する場合には、注釈コメントやバージョン管理が便利です。動画の修正をしてほしい箇所に注釈指示し、制作会社に修正の内容を伝えることが可能です。

外部取引先とのコンテンツデリバリー/ゲスト共有
CIERTOへのアクセス権を持たないユーザーとも簡単に動画を共有することが可能です。アップロードやダウンロードはもちろん、再生のみなど機能制限をかけることも可能です。

肖像権/著作権等の使用許諾管理
著作権や肖像権が関わる動画コンテンツに対しては、使用期限を設けることで期限が過ぎた動画に対して、ダウンロード制限をかけることが可能です。

利用申請/承認ワークフロー
使用期限が過ぎた動画コンテンツを使用したい場合は、管理者に対して利用申請のリクエストを出すことが可能です。



以上のように「CIERTO」は、動画管理に特化した多くの機能を備えており、マーケティング担当者の業務効率化を支援します。当社で紹介している「CIERTO」についての詳しい紹介は製品サイトをご確認ください。動画以外のコンテンツ管理機能も豊富ですので、参考にして頂ければと思います。

今後、ますます増え続ける動画コンテンツを適切に管理し、迅速に活用できる環境を構築することは、企業の競争力を高める意味でも非常に重要となります。動画コンテンツの管理に課題を抱えている方は、お気軽に当社にご相談ください。