デジタルアセットマネジメントとクラウドストレージの違い
DropboxやGoogle DriveそしてOne Drive等のクラウドストレージとCIERTOの様なDAMはどの様に何が異なるのでしょうか?どちらもクラウド上のサービスであり、データの保管が可能で他人と共有する事もローカルにダウンロードしたりアップロードする事も出来ます。しかしながら実態はかなり異なります。いくつか観点からその違いを明確にしていきます。
クラウドストレージの利用者の主体はユーザーです。ユーザーがクラウド経由でデータを保存、共有、同期できるようにするデジタル ライブラリです。特定のユーザーがクラウド上にフォルダーとサブフォルダーを作成し他のユーザーにアクセスを許可してファイルを共有します。この様にクラウドストレージはユーザーが自分のファイルに精通しており作成したフォルダー構造を理解しているという前提に基づいているので媒体・コンテンツ制作における必要な厳格なルールは存在しません。
一方CIERTOの様な本格的なDAMシステムはデジタル資産が主体です。コンテンツ制作やブランド管理に関わるあらゆるプレイヤーが様々な切り口からDAMにアクセスしてプロジェクトを進めて行きます。その為デジタル資産に対するアクセス権限やメタデータによる高度な検索、ワークフロー内の承認プロセスなど媒体・コンテンツ制作に関わる関係者がプロジェクトを共有するチームメンバーとデジタル資産を効率よく共有するための仕組み(ルール)が巧みに機能しています。
スケーラビリティ
企業のブランド価値に影響を与えるデジタル資産は企業の成長やプロジェクトの拡大に応じて増大し多様化していきます。CIERTOは増大するアセット数や動画の様な大容量アセットにも必要に応じて対応します。実際CIERTOではコンテンツ制作とブランド管理を目的とした大規模なデジタルアセットを数百万単位で管理しています。
コントロール
デジタル資産管理におけるシステムのコントロールは大変重要です。DAM管理者はアセット単位でアクセス権や利用できる機能を制御したり著作権やブランディングのガイドラインをシステム化します。この様なワークフローのコントロールはクラウドストレージでは実現できません。
アクセス分析
マーケティング担当者にとって誰がいつシステムにログインしてどんなアセットをプレビューしダウンロードもしくはアップロードしたのか知る事は大変重要です。CIERTOではアセット管理を常に最適化してコンテンツを最大限に活用できる分析ツールを提供しています。
機能比較表(CIERTO vs クラウドストレージ)
CIERTO | クラウドストレージ | |
ファイルのアップロードとダウンロード | ○ | ○ |
各種フォーマットのデータプレビュー | ○ | × |
バージョン管理 | ○ | △ |
フォーマット変換・トランスコード(静止画・動画) | ○ | × |
ダウンロード・アップロード・共有用リンクの送付 | ○ | △ |
ゲストワークフロー(データ共有/ワークフロー招待) | ○ | △ |
ファイルアクションの自動化 | ○ | × |
アクセス許可機能と高度なセキュリティ構造 | ○ | △ |
複数のアセットの一括更新、共有、ダウンロード、配布 | ○ | × |
オリジナルアセットの特定機能 | ○ | × |
制作アプリケーション連携(INDD,AI,PSD) | ○ | × |
オンライン校正指示 | ○ | × |
利用分析・アクセス分析 | ○ | × |
メタデータ | ○ | △ |
高度な検索機能 (全文検索・リスト検索・動画字幕検索.etc) | ○ | × |
メタデータのCSVインポート/エクスポート | ○ | × |
EC/CMS/PIM連携 | ○ | × |
コンプライアンス(2段階認証/シングルサインオン) | ○ | △ |