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制作業務の効率化を実現!DAM導入で生産性を向上させる方法

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現代のマーケティングや広告制作において、制作業務の効率化は企業の競争力を左右する重要な要素です。Webバナー、動画、カタログ、ポスターなど、多岐にわたるクリエイティブコンテンツを効率的に管理・運用することが求められています。しかし、多くの企業では制作業務における非効率なプロセスがボトルネックとなり、生産性の向上を妨げています。この課題を解決するために注目されているのが「DAM(デジタルアセット管理)」です。DAMを導入することで、データ検索、外部パートナーとの連携、校正・修正作業、過去データの再利用など、制作業務のあらゆるプロセスを効率化することができます。本コラムでは、制作業務の主な課題を整理した上で、DAMの役割とその活用方法について詳しく解説します。

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1. 制作業務における主な課題とは?

1-1. データ検索に時間がかかる問題

制作業務では大量の画像、動画、デザインデータなどが日々生成されます。しかし、それらのデータが適切に管理されていない場合、必要な素材を探すだけで膨大な時間がかかってしまいます。特に、プロジェクトが増えるほど過去のデータが埋もれやすくなり、制作担当者は類似したデータを何度も作成する羽目になることもあります。これにより、制作時間の浪費が発生し、業務の効率が大きく低下してしまいます。

1-2. 外部パートナーとのやりとりが非効率

制作業務では広告代理店、デザイン会社、印刷会社、動画制作会社など、複数の外部パートナーと連携することが一般的です。しかし、メールやチャットを通じたファイル共有では、バージョン管理が煩雑になり、正しいデータを確認するのに手間がかかることがあります。また、異なるツールを使用している場合、データの互換性が問題となることもあり、スムーズな制作進行が難しくなるケースも少なくありません。

1-3. 校正・修正・確認の手間が増大

制作プロセスにおいて、デザインの修正や校正作業は不可欠です。しかし、従来の方法では、修正依頼をメールで送る、PDFにコメントを記入するなどの手間がかかり、修正の履歴管理が困難です。その結果、古いバージョンのデータを誤って使用したり、何度も同じ修正を繰り返すなど、業務の非効率が発生します。

1-4. 過去データの再利用が困難

一度制作したクリエイティブデータを再利用することで、制作時間を大幅に削減できます。しかし、データ管理が適切でない場合、必要なファイルがどこにあるのかわからず、結果として新しく作り直すことになります。さらに、著作権や使用権の管理が不十分な場合、誤って使用期限の切れたデータを利用してしまうリスクもあります。

2. DAMとは?制作業務における役割

2-1. DAMの基本機能と特徴

DAM(デジタルアセット管理)は、画像、動画、ドキュメント、デザインファイルなどのデジタルアセットを一元管理するシステムです。主な機能として以下が挙げられます。

  • メタデータ管理:検索性を向上させるために、ファイルにタグやキーワードを付与。
  • バージョン管理:ファイルの更新履歴を保存し、常に最新のデータを利用可能。
  • アクセス管理:外部パートナーを含む関係者ごとに閲覧・編集権限を設定。
  • ワークフロー管理:承認フローや修正依頼をシステム上で一元管理。
  • クラウド対応:どこからでもアクセス可能なクラウドベースの管理機能。
これらの機能により、データの検索・管理がスムーズになり、制作業務の効率が格段に向上します。

2-2. DAMを活用した制作ワークフローの最適化

DAMを導入することで、制作ワークフローがどのように改善されるのかを具体的に見ていきましょう。 データ検索の迅速化:メタデータを活用することで、必要なファイルを即座に検索可能。

  1. 一元管理によるバージョン管理の向上:最新データのみが使用され、誤ったファイル利用を防ぐ。
  2. 外部パートナーとのスムーズな連携:オンライン上でデータ共有・確認が可能。
  3. 校正・修正作業の効率化:コメント機能や承認フローを活用し、修正の履歴を明確化。
  4. 過去データの再利用:タグ付けやフィルタリングを活用し、必要なデータをすぐに取り出せる。

2-3. 他のストレージサービスとの違い

一般的なクラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)とDAMの違いは以下の通りです。DAMは単なるファイル共有ではなく、制作業務をトータルでサポートするシステムとして機能します。これにより、制作チームの生産性向上と業務効率化が可能になります。

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3. DAM導入で得られる具体的なメリット

DAMを導入することで、制作業務におけるさまざまな課題を解決し、生産性向上に大きく貢献します。ここでは、具体的なメリットを詳しく解説します。

3-1. データ検索時間の大幅削減

制作業務では、過去に使用したデザインデータや画像、動画などを再利用することが多々あります。特に近年ではSNSの活用もあり、コンテンツの活用シーンは増加しています。DAMを導入することで、メタデータやタグを活用した検索機能により、数秒で必要なファイルを見つけることが可能になります。またAIを活用した類似画像検索や自然言語検索など多様な検索手法により、必要なデータを即座に見つけ出すことができ、大幅な時間短縮につながります。

3-2. 外部パートナーとのスムーズな連携

広告代理店、デザイン会社、印刷会社、動画制作会社など、外部の制作パートナーとのやり取りは非常に煩雑になりがちです。DAMを活用すれば、全ての関係者が一元管理されたプラットフォーム上で最新のデータにアクセスでき、データの誤使用も防ぎ、スムーズな連携が実現します。クリエイティブデータで重要となるバージョン管理も可能となり、誤った修正をした場合に過去データに戻すことも容易となります。

3-3. 校正・修正・確認作業の簡素化

制作物の校正や修正作業は、複数の関係者が関与するため、やり取りが複雑化しやすいプロセスです。DAMには、オンライン上でコメントや修正指示をリアルタイムで行える機能が備わっており、関係者全員が同じ情報を確認しながら作業を進めることができます。これにより、修正の行き違いや無駄なやり直しを防ぎ、作業時間の短縮が可能になります。

3-4. 過去データの有効活用によるコスト削減

DAMを導入することで、過去の制作データを効率的に整理・検索できるため、既存の素材を活用した制作が容易になり、コスト削減につながります。特に有効な機能が画像や動画の変換機能です。一度作成した画像のフォーマットを変換し再利用したり、簡単なトリミングで必要な部分だけを切り抜くことも可能です。動画は必要な秒数を指定して切り出し、トランスコードを実施することも可能です。これによりコンテンツの活用促進とコスト削減を実現します。

4. DAMを導入しない場合のデメリット

DAMを導入しない場合、制作業務において多くの問題が発生する可能性があります。ここでは、DAMを導入しないことによる具体的なデメリットを解説します。

4-1. 制作プロセスの属人化によるミスの増加

DAMを活用しないと、制作プロセスが特定の担当者に依存しやすくなります。担当者しかデータの保管場所や修正履歴を把握していない場合、情報の共有が不十分になり、ミスが発生しやすくなります。DAMを導入することで、制作プロセスが標準化され、誰でも適切にデータ管理ができる環境を整えることが可能です。

4-2. 制作時間の無駄が発生し、生産性が低下

必要なデータを探す時間、外部パートナーとのやり取り、修正作業の非効率化など、DAMがないことで発生する無駄な作業時間は膨大です。これにより、制作業務全体のスピードが落ち、生産性が低下します。DAMを活用することで、これらの無駄な時間を削減し、よりクリエイティブな業務に集中できる環境を実現できます。

4-3. コスト増加と納期遅延のリスク

制作業務の非効率性は、最終的にコスト増加と納期遅延を招く要因となります。例えば、過去のデータを活用できずに新規制作を繰り返すことで、無駄なコストが発生します。また、修正作業の手間が増えることでスケジュールが遅れ、納期に間に合わないリスクも高まります。DAMを導入すれば、これらの問題を防ぎ、コスト削減と納期厳守を実現できます。

5. 制作業務を劇的に改善するDAMソリューション「CIERTO」とは

DAMツールの中でも、「CIERTO」は制作業務の最適化に特化したソリューションです。ここでは、CIERTOの機能と特長について詳しく解説します。

5-1. CIERTOの基本機能と特長

CIERTOは、デジタルアセットの一元管理を可能にするDAMソリューションで、次のような特長を備えています。

  • 高度な検索機能による迅速なデータ検索
  • バージョン管理機能で過去データの変更履歴を追跡
  • 外部パートナーとのスムーズなコラボレーションを支援
  • クラウドベースでの安全なデータ管理

5-2. CIERTOが提供する制作業務の最適化

CIERTOを活用することで、制作業務の効率が飛躍的に向上します。

  • データ検索時間の短縮: 高度なメタデータ管理で必要なデータを瞬時に検索可能。
  • 外部パートナーとの円滑な連携: プラットフォーム上でリアルタイムの情報共有が可能。
  • 修正・確認作業の効率化: 校正指示をオンラインで一括管理。
  • 過去データの再利用促進: 既存素材の活用を容易にし、制作コストを削減。

5-3. 他のDAMソリューションとの違い

CIERTOは、他のDAMソリューションと違い制作業務を効率化する多くの機能を搭載しています。

  • Adobeアプリケーションとの連携

    CIERTOはAdobe InDesignやIllustrator、Photoshopなどのアプリケーションデータのプレビューが可能です。さらにInDesignやIllustratorが保持しているリンク情報もCIERTO内で再現可能です。そのため、ある商品画像が複数のカタログ(InDesign)に掲載されている場合、画像側からリンクを辿ることで、どのInDesignファイルに配置されているか把握可能です。逆にカタログ(InDesign)からリンク素材に連携し、印刷用の画像をWeb用に変換し取得することが可能です。

  • ワークフロー機能

    CIERTOはマーケティング担当者やデザイナー、広告代理店、動画制作会社、印刷会社など制作に関わる全ての関係者がCIERTOを中核にオンラインで制作進行することが可能です。入稿から制作、校正指示、最終データのアーカイブ管理まで一連の制作ワークフローをワンストップで実現します。また関係者への通知を自動化し、リアルタイムでの制作コラボレーションを可能にします。さらにオートメーション機能により業務効率化をサポートします。

  • EC.Web配信&カタログ自動組版

    CIERTOは「DAM」と完全に連動する「PIM」(商品情報管理)機能を搭載している点が最大の特徴です。商品に関連する画像やイラスト、動画、マニュアルなどのアセット情報はDAMで管理します。また、商品名やJANコード、価格、サイズ、キャッチコピーといった商品に関連するテキスト情報は、PIMで保持します。これらの情報は完全に連動しており、CIERTOは商品に関連する情報を統合的に管理することが可能です。さらにECパッケージ、WebCMS、InDesignなどの自動組版ツールと連携することでミスなく、効率的に各媒体に情報を更新することが可能です。

まとめ

制作業務の効率化を実現するためには、DAMの導入が不可欠です。特に「CIERTO」を活用すれば、データ管理の最適化、外部パートナーとの円滑な連携、修正・確認作業の効率化など、さまざまなメリットを享受できます。制作プロセスの改善を目指す企業にとって、DAMの導入は最適な選択肢となるでしょう。CIERTOの詳しい紹介はこちらのサイトでご確認ください。また、無料でのトライアル利用も可能です。ご興味ある方はお気軽にご相談ください。
最終更新日: 2025-02-27 at 12:46
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執筆者情報

ビジュアル・プロセッシング・ジャパン編集部です。マーケティングや商品、コンテンツ管理業務の効率化等について詳しく解説します。

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デジタルアセットマネジメント(DAM)を中核に、多様化するメディア(媒体)・コンテンツの制作・管理・配信環境を支援するITソリューションをご提案しています。