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InDesign自動組版で効率化!PIMとの連携でカタログ制作業務のDX化を実現

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1.InDesign自動組版のメリット

Adobe InDesignとは、米国のソフトウェア開発会社、アドビシステムズが提供している、専門的なページレイアウトプログラムです。雑誌や新聞、パンフレット、フライヤー、書籍など、テキストや図形、イメージなどを組み合わせたデザインを作成することができます。特にデザイン制作の現場では、InDesignの自動組版機能を活用することで、テキストや写真、図表などの情報を一括で組版し、美しいレイアウトを効率よく制作することができます。

自動組版とは、あらかじめ作成したテンプレートに、データベースから取り込んだ情報を自動的に配置・整形していく機能のことを言います。CSVやXML形式のデータをInDesignに取り込むことで、大量の情報を一括で扱うことが可能となります。例えば、カタログや商品資料、価格表など、同じフォーマットのデータを大量に扱う場面では、データ挿入やレイアウト調整の作業時間を大幅に短縮することが可能です。InDesing自動組版の具体的なメリットは以下の通りです。

1. 時間短縮:自動組版することでかかる時間を大幅に短縮することができます。特に大量のテキストや画像を扱う場合、手作業では膨大な時間がかかりますが、自動組版であれば一度に複数ページを扱うことが可能です。

2. 一貫性の確保:デザインテンプレートを使用することで、全ページにわたって一貫性のあるレイアウトを確保することができます。また、修正や変更があった場合も一元的に行うことができるため、作業ミスを減らすことが可能です。

3. コスト削減:自動組版による時間短縮は人件費削減にも繋がります。また、大量の印刷物に対しても自動組版を利用すれば、コピー&ペーストによる間違いからくる印刷の余分なコストを削減することができます。

4. フレキシブルな運用:自動組版は他言語対応も容易であり、マルチリンガルな資料を効率的に制作する際にも役立ちます。

これらの強みから自動組版はカタログ制作や書籍制作、パンフレット制作など多くの領域で使用されるようになりました。制作物の規模や内容に関係なく、効率的で質の高い制作を実現する自動組版の活用をぜひご検討ください。

2. InDesign自動組版でカタログ制作を効率化

カタログ制作は、商品の特徴や魅力を効果的に伝える重要なマーケティングツールです。しかし、これも伝統的な手作業では、時間と労力が膨大にかかる一方で、誤字脱字などのミスも起こりがちです。InDesign自動組版を利用することで、これらの課題を解決し、効率的なカタログ制作を可能にします。InDesign自動組版を利用した制作の流れは以下のようになります。


<制作手順>

1. 商品情報と画像の用意

2. InDesignのテンプレート作成

3. 自動組版によるレイアウト

4. 細かい修正とデザインの調整

5. 最終確認と印刷

この中で自動組版の役割は、3のレイアウトから始まります。

InDesign自動組版は、テンプレートに基づいて商品情報と画像を頁に自動的に割り当て、レイアウトを自動整理する機能を持っています。大量のページを持つカタログ制作では、この自動組版機能が時間短縮の大きな要因となります。

具体的には、あらかじめ作成したテンプレートに商品情報と画像をドラッグ&ドロップするだけで、ページごとに均一のレイアウトで情報を配置できます。これにより、一つずつ手作業でレイアウトする手間が大幅に削減され、多くのページを効率的に制作することが可能になります。

また、自動組版機能は、製品情報の追加や削除が発生した場合でも、自動的にレイアウトを調整するため、煩雑な再編集作業が不要になります。これらの機能があわせて動作することで、大量ページのカタログ制作が劇的にスムーズに進行します。

4の細かい修正とデザインの調整では、自動組版で作成した基本的なレイアウトに対して、人間の手で微調整を行います。例えば、特定のページで大きな画像を強調表示したり、特集ページを挿入するといった個別のデザイン要素を加えることができます。

InDesign自動組版は、大量ページカタログ制作における効率化を可能にします。商品情報とレイアウトの組み合わせが多岐にわたる大規模なカタログ制作でも、一貫性を保つしっかりとしたデザインを短時間で完成させることが可能です。こうした劣利は、制作コストの削減や納品スピードの向上という形で結実します。時代とともにデジタル化が進んだ現代において、InDesign自動組版はカタログ制作の新たなスタンダードとなっています。

3. 商品情報管理システム(PIM)との連携

商品情報管理システム(PIM)とは、商品の詳細情報や画像、価格等の情報を一元的に管理し、それらを多チャネル(オムニチャネル)に効率的に発信するためのソフトウェアです。ECサイトやカタログ、製品サイトなど、製品情報を必要とする多岐にわたる媒体に対応し、情報発信が可能になります。この商品情報管理システム(PIM)とInDesign自動組版の連携は、カタログ制作において多くのメリットをもたらします。

まず、最大のメリットとして、作業の手間が大幅に削減されることが挙げられます。PIMにより一元管理された商品情報は、InDesignでもそのまま利用でき、手動での入力作業を省くことが可能になります。

また、価格改定や新製品の追加などのデータ更新が頻繁に行われる場合でも、PIMに更新情報を打ち込むだけで、InDesign側のデータも自動で更新されます。これにより、情報の齟齬が生まれにくくなります。

さらに、作業時間の短縮は、繰り返しの作業による人的ミスを減らすだけでなく、より多くの時間をデザインやクリエイティブな作業にあてることができ、質の高いデザイン作成につながります。

InDesign自動組版とPIMの連携は、制作物の一貫性を確保しつつ制作効率を高めるカタログ制作に最適なDXソリューションと言えるでしょう。

4. InDesign自動組版と商品情報管理(PIM)システムの紹介

VPJでは、InDesingの自動組版ソリューションと商品情報管理システム(PIM)を提案しております。

InDesignの自動組版は、InDesingのプラグインとして提供しております。PIMシステムのような外部の商品データベースやExcel、CSV、XMLなどオリジナルの商品情報ファイルと商品画像を紐づけて、InDesignの紙面上へ自由にレイアウトすることが可能です。レイアウト上に配置されたテキストや画像は、オリジナルの商品情報との相互連携が保たれているため、後からのレイアウト変更も自由に行うことが可能です。一つの商品情報が複数の箇所で使われている場合、オリジナルのデータを修正すると、該当データが使用されているファイルに対して情報更新命令が出されるため、修正漏れを防ぎます。

商品情報管理システム(PIM)は、商品の価格やキャッチコピーなどのテキスト情報だけでなく、デジタルアセット管理(DAM)と連携する事で、商品画像や紹介動画、そのほか該当する商品が掲載しているカタログやHTMLファイル、取扱説明書などあらゆるファイルを紐づけて一元管理するのが大きな特徴です。 そのため、カタログやECサイト、製品サイトなど様々なマーケティングチャネルに対して情報配信を行うことが可能になります。それぞれのチャネルに最適な形での商品情報を出力するため、品質向上とリードタイム短縮を支援します。商品情報管理システム(PIM)についての詳しい紹介はこちらのページを確認してください。

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