ShopifyとPIM:Eコマースを成功させるための戦略的な連携とは


Shopifyとは?
元々は自身のネットショップ運営のために開発されたもので、そこから必要なツールや機能が組み込まれ、現在ではサプライチェーン管理からマーケティング、顧客サポートまで一通りのEC運営に必要なものを提供しています。
特に利用者が増えてきた理由として、プログラミング知識がなくても直感的な操作で店舗を開設できることが挙げられます。また、豊富なテンプレートから選ぶだけで、イメージ通りの店舗を作ることができます。
さらに、Shopifyは全世界的に広範囲な決済方法を提供しており、複数言語に対応しているので、国内外問わず幅広い顧客に対応することが可能です。
ショッピングカート機能や在庫管理、注文管理など基本的なECショップ機能からSEO対策ツール、SNS連携などのマーケティング機能も充実しており、手軽に始められるがゆえに幅広い企業で利用されています。
また、自社で開発する手間やコストを節約でき、複数のECサイトを一元管理できるという特性から、中小企業(SME)やデジタルマーケティング企業に特に適した選択肢となっています。安全性も担保されており、安心してECサイト運営が可能です。
Shopifyのオプションサービス
Shopify Payments
Shopify Paymentsは、Shopifyが提供する公式のオンライン決済サービスです。このサービスを利用することで、外部の決済プロバイダーを導入することなく、主要なクレジットカードやApple Pay、Google Payなどの決済手段を簡単に導入できます。また、注文・支払い・返金などの処理をすべてShopifyの管理画面で一元管理できるため、業務効率が大幅に向上します。さらに、海外販売にも対応しており、複数の通貨での決済が可能なため、グローバル展開にも柔軟に対応できます。Shopify Paymentsを使用することで、外部決済手数料も免除され、コスト削減にもつながります。
Shopify メール
Shopify メールは、Shopifyの管理画面から直接メールマーケティングを行える機能です。顧客へのニュースレターやプロモーション情報の配信が可能で、ECサイト上の商品情報や顧客データとシームレスに連携し、パーソナライズされたコンテンツを届けることができます。デザインのテンプレートが複数用意されており、ブランドイメージに合わせて簡単にカスタマイズできる点も魅力です。さらに、購入履歴や顧客属性に基づいたセグメント配信により、より高い効果が期待できます。 自動化機能も充実しており、カート放棄へのリマインドや購入後のフォローアップなど、顧客の行動に応じたメール配信を自動で行うことができます。また、開封率やクリック率などのパフォーマンス分析機能も搭載されており、キャンペーンの効果を可視化し、改善につなげることが可能です。これらの機能を活用することで、効率的かつ効果的なマーケティング施策を実現できます。
Shopify POS Pro
Shopify POS Proは、実店舗とオンラインストアの運営を連携させ、オムニチャネル戦略を支援する高度なPOSシステムです。在庫を一元管理できるため、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、効率的な在庫運用が可能になります。顧客の購買履歴も統合され、オンラインとオフラインを問わず一貫したサービス提供が実現します。
また、スタッフごとの権限設定やシフト・売上管理ができるスタッフ管理機能、柔軟な返品・交換処理、レジ画面での関連商品提案によるアップセル・クロスセル機能も搭載。店舗別や時間帯別の詳細な売上レポートにより、販売状況の分析も容易です。
実店舗とECを併用する事業者にとって、Shopify POS Proはシームレスな顧客体験と業務効率化を実現する理想的なツールです。
Shopifyが選ばれる理由
Shopifyは、幅広い規模のビジネスに対応でき、初めてECサイトを開設する人から大規模な企業まで利用されています。その理由の一つが、多機能な点にあります。
初心者にやさしいデザイン
Shopifyは、初めてECサイトを開設する初心者でも手軽にサイトデザインができる点が大きな特徴です。数百種類以上のプロフェッショナルなテンプレートが用意されており、これらに自社のロゴや画像、テキストを追加するだけで手軽にオリジナルのECサイトを作成することが可能です。
多言語対応
Shopifyは、グローバル展開を目指す企業に重要な多言語対応の機能も備えています。現在は50以上の言語に対応しており、これらの言語の中から自社サイトに適したものを選択することが可能です。
モバイル対応
Shopifyは、PC版だけでなくモバイル版のECサイトも簡単に作成することが可能です。スマホからの購買者が増えている現代において、モバイル対応は必須の機能であり、Shopifyはこれを簡単に提供します。
多様な決済方法対応
Shopifyは、クレジットカード決済はもちろん、PaypalやApplePay、AmazonPayなど多様な決済方法に対応しています。購買者の利便性を高め、取引の柔軟性を保つことができます。
SEO対策機能
良いECサイトでも、検索エンジンに表示されなければ購買者はほとんど訪れません。Shopifyは、サイトのSEO最適化をサポートする機能を搭載しています。商品ページのメタ情報を簡単に設定でき、検索エンジンで上位表示されやすくなるよう対策できます。 Shopifyはこれらの機能以外にも、在庫管理や顧客管理、販売統計の分析等、ECサイト運営に必要な多くの機能を備えています。初心者からプロまで、多くの人々にとって手軽で効果的なECサイト構築が可能なツールと言えるでしょう。
PIMとは
ここでは、簡単にPIMを利用することでのメリットを紹介します。
- 商品情報の正確性と一貫性の向上:
PIMは企業全体で商品情報を一元的に管理するため、情報の一貫性を保つことができます。これにより、間違った情報の提供や、情報のブレを防ぐことが可能です。
- 業務効率の向上:
全ての商品情報をPIMで一元管理することで、情報の検索、更新、共有が容易になり、作業時間の削減やミスの減少に寄与します。
- マルチチャネル対応力の強化:
PIMは企業が複数の販売チャネル(オンライン、オフライン、モバイルなど)で一貫した製品情報を提供するのに役立ちます。
- 顧客満足度の向上:
正確で一貫した商品情報を提供することは、顧客の購買体験を向上させ、その結果、顧客満足度を高めることにつながります。 PIMは商品の詳細情報、画像、仕様、販売価格、在庫状況などを中心に、商品に関連する様々な情報を一元的に管理・運用するシステムです。商材が多種多様で情報がバラバラになりがちな企業が、情報を効率良く整理し、適切に管理するのに役立ちます。 PIMを導入することで、商品情報の統一性を保つことができ、次の工程への情報引き継ぎをスムーズに行うことができ、業務の効率化に大きく寄与します。
Eコマース成功へ導く、PIMの必要性とは?
まず、同じ商品を複数のチャネルで販売する場合、それぞれのチャネルに合わせた情報を維持する必要があります。たとえば、自社で構築しているECサイト以外にもamazonや楽天、Yahooなど外部のモールで販売する場合など、それぞれのプラットフォームでの商品説明や仕様が異なる可能性があります。PIMを使用することで、これらの情報を一元化し、各チャネルに合わせた形で一貫性のある情報を提供することができます。
これにより、各チャネルに向けた手動での情報書き出しや登録作業が不要になり、飛躍的に配信業務が効率化します。商品情報を一元化することで、情報の重複や不整合を防ぎ、情報の更新や変更を容易にします。また、正確な商品情報を各チャネルに向けて配信することが可能になります。PIMに集約管理された情報を利用することで、顧客に正確な情報を提供することができ、誤解や不満を減らすことができます。さらに、複数チャネルを活用した市場投入の迅速化や新商品の迅速な展開が可能になります。
Eコマースサイトを効果的に運営するためには、商品情報管理(PIM)が不可欠です。PIMを使用することで、効率性が向上し、顧客満足度が向上し、市場投入の迅速化が実現されます。
ShopifyとPIMの連携について
複数のチャネルを活用してECサイトを運営している企業では、PIMのニーズが非常に高くなる傾向にありますが、同様にPIMとECパッケージの連携ニーズも高くなっております。そのため、VPJでは、世界規模で普及が広がっているShopifyとCIERTO PIMを標準機能として連携しています。CIERTO PIMからShopifyに一括(バッチ処理)で情報を配信することができ、商品情報はもちろん、商品画像や商品紹介動画などECサイト側で必要な情報を正確にミスなく、シームレスに配信することが可能になります。
要件にもよりますが、標準機能の連携でニーズを満たす場合、自社で個別に連携開発する手間やコストを節約することができます。Shopifyを導入している方、導入を検討している方は、是非、CIERTO PIMについて検討していただければと思います。CIERTO PIMの機能紹介はもちろん、Shopifyとの連携についてもデモンストレーションで紹介可能です。ご興味ある方は、以下の製品サイトをご確認ください。