「CIERTO PIM」の導入~ご発注から運用開始までのプロセス~

本コラムでは、DAM|PIMソリューション「CIERTO」の導入から運用開始に至るまでのプロセスをご紹介いたします。特に商品情報管理システム「CIERTO PIM」にフォーカスし、ご契約後から運用が本格的に軌道に乗るまでのオンボーディングの流れについて詳しく解説いたします。本コラムを読んでいただくことで「CIERTO PIM」の運用開始までに当社とお客様でそれぞれどのような内容を実施するのか、理解を深めていただくことが可能です。「CIERTO DAM」のオンボーディング支援については、こちらのコラムで詳しく紹介しております。まず、商品情報管理において重要な点は、単にシステムに情報を登録するだけでなく、業務全体の中でどのように情報を活用し、他システムとどのように連携するかという全体像をしっかりと把握することです。そのため当社では、現在の業務内容や商品情報の連携フローを丁寧にヒアリングし、業務の実態を把握します。そのうえで、高い導入効果を発揮する新しい業務プロセスを提案いたします。単純に既存業務を「CIERTO」に置き換えるだけでは、システムが持つ本来の力を十分に発揮することはできません。業務内容や業種に応じてカスタマイズされた設計を行うことで、初めて高い導入効果が得られます。当社のオンボーディング支援では、導入企業一社一社の業務に合わせた設計・構築・トレーニングを丁寧に行い、運用がスムーズに立ち上がるまで伴走いたします。そして運用開始後は、カスタマーサクセス担当へと引き継ぎ、継続的な運用サポートを通じて、お客様のビジネス成長に寄与し続けます。

1. 全体スケジュール

2. 構築
※ご発注から約2週間で完了
3.トレーニング
3.1 ユーザー機能トレーニング
ユーザー画面の機能のトレーニングを実施いたします。CIERTOで実現可能な商品情報管理の運用を見極めていただき、その後の業務要件定義やアプリケーション設計に役立てることができます。参加者は実際に業務で操作される方や運用方針を決定される方にご参加いただきます。
ご要望に応じて、商品部・営業部などの利用者別のトレーニングや各拠点に訪問してのトレーニングにも対応しています。本トレーニングでは担当者だけでなく、実際にご利用されるユーザーの皆様まで支援いたします。
※1回あたり1時間~2時間のお打ち合わせでの実施を想定
3.2 管理者機能トレーニング
管理者機能トレ-ニングでは管理者画面で設定できる項目やその設定方法のトレーニングを実施いたします。ユーザー側での操作範囲を制限したり、商品情報管理に必要な属性情報項目の作成方法をご説明いたします。運用開始後はお客様自身で設定変更を行っていただくため、CIERTOの管理者及びプロジェクト担当者にご参加いただきます。
このトレーニングを通じて、初期構築時の設定だけでなく、運用開始後に業務ルールが変更された際でも当社にご依頼いただくこと無く、お客様にて設定の追加・変更を行い、運用変更に迅速に対応することができるようになります。
※1回あたり2時間~3時間のお打ち合わせでの実施を想定
4. 業務定義
4.1 現行業務フローヒアリング
商品情報の管理、活用に関わる業務をヒアリングし現行業務フローを整理します。
商品情報管理に関わる部署・プレイヤー(商品部、営業部、仕入先、外部制作会社等)の洗い出しから、管理される商品情報、利用している外部ECサイト・基幹システムとの連携方法についてヒアリングいたします。
ヒアリング内容を基に誰がどの業務で何をしているのかをまとめた業務フロー図を作成し、現行業務の整理を実施いたします。
4.2 現行業務の課題及びCIERTOで置き換えられる業務について検討
ヒアリング結果を基にどのようにCIETRTOで課題解決を行うかを検討・提案いたします。
現行業務を整理することで、課題やその原因がどこにあるかの確認・認識合わせが可能となります。各課題に対して、CIERTOの機能や新しく構築する業務フローでどのように解決するかをご提案し、両社にて業務効率化の方法を検討します。
4.3 CIERTOを使った新業務フロー提案
各社に合わせた商品情報の登録から更新、活用までの業務フローをご提案いたします。
CIERTO導入後のフローとして、だれがいつどのように商品情報の登録をするか、商品情報更新のルール、商品情報活用のフローなどを業務フロー図やシステム連携フロー図等を基に提案し、検討いただきます。
例えば、商品情報活用の面だけみても、利用者が都度必要な商品を選択して情報を取得したいか、決まった条件に合致する商品の情報を毎回取得したいかで最適な運用が異なります。各社のそれぞれの業務内容・課題・業務フローによって、どの方法が最も適しているのかをご提案いたします。
4.4 新業務フロー確定
打ち合わせの上、新業務フローを確定しアプリケーション設計に進みます。
部署・プレイヤーや関連システム別に各業務(商品情報の登録・更新・活用)で何をするのかをまとめた業務フロー図を作成し、CIRTO導入後の業務のイメージを明確にします。

5.アプリケーション設計
【アプリケーション設計項目】
- ユーザー、グループ
CIERTOにログインするユーザーとユーザーが所属するグループ
- 商品情報項目
PIMで管理すべき商品情報(商品名、品番、JANコード、商品画像など)の項目
- 操作権限
商品の作成・削除、商品情報項目の表示・非表示・編集権限などの操作権限
- 商品公開設定
各ユーザーグループに対する商品公開の条件(承認済み商品のみ公開、など)
- 出力設定
出力するExcelや帳票に掲載する商品情報の項目や並び順、項目名、画像の検討
- 自動出力設定
自動出力する商品情報の内容と、出力対象とする商品の条件
- 商品画像紐づけ設定
商品と画像の自動紐づけのルール・条件
- その他
APIや外部システムとの連携などの検討
6.アプリケーション設定
7.データ登録
※登録方法によっては当社でのみ対応可能となることもございます。
8.テスト運用/リリース
テスト運用前に業務メンバーの皆さま向けに当社と担当者様にて操作レクチャー・運用説明会を開くケースもございます。プロジェクト開始前もしくはプロジェクト中に実施の可否についてご相談させていただきます。
まとめ
以上が一般的な「CIERTO PIM」の立ち上げ期間と内容になります。スケジュールは約4〜5ヶ月と記載しましたが、要件によっては1〜2ヶ月短縮するケースもございます。また、あくまで一般的な立ち上げ内容となっておりますので、実際の立ち上げ事例は別記事にて更新していきます。
より詳細な情報をご希望の場合は以下のリンクからお問い合わせください。実際の画面を用いたデモンストレーションやご利用いただいている他社事例など喜んでお答えいたします。